最後に、過払い請求についてご説明しましょう。債務整理をするときに、利息制限法に基づき、引き直し計算をします。つまり、１００万円以上の借金であれば、年１５％以上の利息をとることはできません。
にもかかわらず、年１５％以上の利息をとっていた場合には、その余分に払った利息を使って、元金の返済をしていたことと見なします。つまり、１００万円の借金で、利息が２５％なら、１年で利息を１０万円余分に払っていることになります。これを１００万円の元金の返済にあてていたとみなして計算するのです。
したがって、借金してから１０年たっていれば、利息を１００万円余分に払っていたことになります。これを元金の返済にあてると、借金を全額返済していたことになります。さらに、借金してから１５年たっていたら、どうなるか？元金を返済していたどころか、債権者に１５０万円元金払っていたことになってしまいます。
１００万円以上の元金を払う必要はないのであるから、５０万円分については、債権者から返してもらえます。これが過払い金請求というものです。長い間、借金をしていた人は、この過払い金が発生している可能性が非常に高いです。ですので、一刻も早く司法書士や弁護士に依頼して、過払い金請求を行いましょう。
なぜ、一刻も早く行う必要があるかというと、この過払い金請求は、今多発しています。そのため、貸金業者がどんどんつぶれているのです。貸金業者がつぶれてしまえば、過払い金は返ってきません。なので、貸金業者がつぶれる前に、過払い金請求をする必要があるのです。
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